ジュニアサッカーに必要な「脱力」とは?力を抜くのではなく、軸を作ることで身体は自由に動く

サッカーで高いパフォーマンスを発揮する選手には、共通する身体の使い方があります。
それは「脱力」です。
しかし、ここでいう脱力とは、ただ身体の力を抜いてリラックスすることではありません。
身体をフニャフニャにすることでも、筋肉を使わないことでもありません。
本当の脱力とは、身体の軸が安定し、必要な部分に必要な力だけを使える状態です。
トップレベルの選手ほど、身体は柔らかく、しなやかに動いています。
力んでいないのに強い。
軽く動いているのに速い。
その秘密の一つが、身体の「脱力」にあります。
子どもが脱力できない理由
ジュニア年代の選手が脱力できない大きな理由は、身体を支える土台がまだ十分にできていないことです。
身体の軸が安定していない状態では、身体を倒れないように支えるために、さまざまな筋肉が必要以上に働きます。
例えば、
- 肩に力が入る
- 腕を固めてしまう
- 足で踏ん張りすぎる
- 上半身が緊張する
といった状態です。
本人は「頑張って動こう」としているだけですが、身体の中では余計な力が入った状態になっています。
つまり、脱力できない原因は「力を抜く意識が足りない」のではなく、「力を抜ける身体の状態になっていない」ことにあります。
なぜ脱力できると良いのか?
脱力ができる身体は、動きの自由度が高くなります。
身体が固まっている状態では、一つの動きをするたびに全身が緊張し、次の動きへの切り替えに時間がかかります。
一方で、軸があり脱力できている選手は、
- 素早く方向転換できる
- 力まずにスピードを出せる
- ボールタッチが柔らかくなる
- 相手の動きに対応しやすい
- 身体の連動性が高まる
といった特徴があります。
サッカーは、一瞬の判断と身体操作が求められるスポーツです。
身体が自由に動く状態を作ることは、技術を発揮するための重要な土台になります。
脱力できていない選手に見られる特徴
脱力ができていない場合、身体の一部に力が集中します。
よく見られる例として、
・走る時に肩が上がる
・ドリブル中に身体全体が硬い
・切り返しで身体が一緒についてこない
・ボールを強く蹴ろうとして身体を固める
・ボディバランスが悪い
などがあります。
これらは、力が足りないのではなく、身体の使い方によって本来必要のない力を使っている状態です。
脱力のためには「軸作り」が必要
脱力を身につけるために、最も大切なのが身体の軸です。
軸がない状態で「力を抜こう」とすると、ただ姿勢が崩れてしまいます。
しかし、身体の中心が安定すると、身体は余計な力を使わずにバランスを保つことができます。
その結果、
中心は安定している。
末端は自由に動く。
という理想的な身体操作につながります。
サッカーで言えば、
- 体幹は安定している
- 足や腕は柔らかく使える
- 相手の動きに合わせて身体を変化させられる
という状態です。
ジュニア年代で大切な身体づくり
ジュニア年代では、筋力を高めるよりも、まず身体を正しく使う感覚を身につけることが重要です。
そのためには、
- 良い姿勢を作る
- 身体の軸を通す
- バランス能力を高める
- 身体を固めず動かす
といった基礎的な取り組みが大切になります。
まとめ|脱力とは、軸がある身体の状態
サッカーにおける脱力とは、単純に力を抜くことではありません。
身体の軸が整い、必要な力だけを使える状態を作ることです。
軸がない状態では、身体を支えるために余計な力が入り、動きが硬くなります。
逆に、軸ができることで身体は安定し、自然な脱力が生まれます。
スクール、パーソナルサポートでも徹底的にトレーニングしている項目です。
ジュニア年代で身につけたいのは、「力を入れる能力」だけではありません。
身体を自由に操るための、しなやかな身体操作です。
「軸があるから、脱力できる。」
この考え方を身につけることが、将来より高いレベルでプレーするための大きな土台になります。
■ プロフィール
川﨑 大介
スポリラサッカースクール代表・指導者
スポーツトレーナー/身体操作トレーナー
プロスポーツ選手をはじめ、ジュニアアスリートからトップアスリートまで幅広い世代への指導・サポートに従事。身体操作トレーニング、コンディショニング、リハビリテーション、スポーツ障害・外傷の予防・改善を専門とし、多くのアスリートのパフォーマンス向上と身体づくりを支えてきた。
また、自身もプロサッカー選手を目指す子どもを育てる親として、成長期の身体づくりやケガ予防、保護者ならではの悩みとも日々向き合っている。
本ブログでは、現場で培った経験と専門知識、そして保護者としての視点をもとに、スポーツパフォーマンス向上、ケガ予防、身体づくりに役立つ情報を発信している。
【専門分野】
・身体操作・動作改善指導
・プロスポーツ選手へのトレーニング指導
・コンディショニング
・リハビリテーション
・ジュニアアスリートの障害予防サポート
・スポーツ障害・外傷への対応

